課題曲について
ピティナ・ピアノコンペティションの課題曲は、課題曲選定委員会において、最新のピアノ学習者の動向を把握し、ピアノ指導者の現場におけるニーズを分析しつつ選定し、コンクール担当者連絡会において承認しています。
また、国内コンクールとしては異例の、「新曲募集事業」を実施し、作曲家との連携や邦人作品の普及をコンクールを通じて実現しています。
01. ソロ部門 (A2~F級) 課題曲の選定にあたって
ソロ部門の課題曲は、各級ともに、音楽史の時代区分による4つのスタイル(バロック、クラシック、ロマン、近現代)に分かれており、子どもの心身の発達状態に応じて、次の点に留意したうえで選曲されています。
| ・ | A2~C級の基礎音楽教育期には、音楽の美しさ、リズムの楽しさを味わいつつ、多くの作品に触れ、子どもたちが意欲的に学べる方向付けができることをポイントとしている。したがって、同級においても、できる限り多くの子どもたちが自分に合ったものを選曲しやすくするために、多少の難易度の差をつけたり、カラーの違った2~3曲を組み合わせたりしている。 |
| ・ | すべての部門・級において、レパートリーや知識を広げていただく機会として、一般にあまり知られていない作品や作曲家の紹介、邦人作品の紹介をしている。さらに、5年以内に課題曲として使用されていないこと、楽譜が入手しやすいこと、という点でも考慮されている。 |
02. 課題曲の「版」「出典」について (課題曲選定委員会より)
ピティナ・ピアノコンペティション参加要項の課題曲一覧に提示されている「版」「出版」については、入手しやすい楽譜または子どもの心身の発達のレベルに合うものとして提示されていますが、これらはあくまでも一例であり、これに限定するものではありません。(例外として、「指定版」として提示されることもありますのでご注意ください)
A2~B級のバロック、クラシックの「版」については、指導者が原典版を参考にすることは大切ですが、子どもたちが毎日触れる楽譜としては必ずしも原典版が最善という考えにとらわれることなく、音符の大きさが子どもの目に優しく、表題や挿絵からのイメージを抱かせる校訂版の魅力も、大いに活用されてよいと思われます。このような観点から、校訂版を提示することがあります。
しかし、ディナーミク、アーティキュレーション、フレージングに関しては、校訂版によって見解の違いがあるため、複数の楽譜を参考にされることは、曲の解釈やイメージの抱き方に大きなメリットになります。したがって、提示された「版」の楽譜に指定されたディナーミク、アーティキュレーション、フレージング等と異なった演奏であっても、審査に直接影響するものではありません。ただし、音楽の様式にそぐわない、または非音楽的なディナーミク、アーティキュレーション、フレージング等の演奏に関しては、この限りではありません。
03. ソロ部門「特級」の課題曲について
国際コンクールの登竜門を標榜する、ソロ部門「特級」においては、国際コンクールと同様に、古典のソナタ、ショパンとそれ以外のエチュード、新曲課題曲、オーケストラとの協奏曲等の課題を設定し、日常の学習の指標としてだけでなく、国際コンクールの準備の舞台としても活用できるように配慮されています。



